来世のワイに期待大

二次元と思ったこと

B-PROJECT REALMOTION LIVEが想像以上にすごかった話

 

 2020/11/22、23開催の「B-PROJECT REALMOTION LIVE 2020」の幕張公演に、全4公演現地参戦してまいりました。このコロナ禍にすみません。あれから2週間経ちましたが何もないので、よかった…とほっと胸をなで下ろしている今日この頃です。

 

 さて、こちらの公演は本来4月に開催される予定だったものが、コロナ流行による緊急事態宣言発令のあたりとドンピシャに当たってしまい、泣く泣く延期となった公演が日を改めて行われたものでした。

 正直、このコロナ禍で全通するのもどうだろう…と3分くらい悩んだりもしたのですが、前日にスラライもあるということもあり、「絶対テンションブチ上がって行きたくなるに決まっている…。いやもうここまできたら全部行こう!」と決意して申込みをしたものです。

 

 全4回公演のうち、半分はアリーナ席で前方、もう半分はスタンド席で後方を確保しました。通常の人間が出演するライブであれば「前の方がいい!」という思いになりがちですが、モーションライブの性質上、後ろは後ろの良さがあることを知っていたのでこのような布陣にした次第です。

 ……というのは半分が建前で、本当の理由はアリーナ席のチケットには強制的にペンライトがついてくるからでした。それなりに大人なので値段が高いという点はまあいいのですが、同じペンライト4本はさすがにいらんな…。

 しかも、これは余談なのですが、モーションライブが延期になった際に、コロナの流行状況を鑑みて「これは2020年の開催は無理だろうな…」と思ったので、モーションライブのグッズ通販の際に、ペンライトを1本買いました。ペンライトは「B-PROJECT REALMOTION LIVE 2020」とロゴが入ったデザインだったので、「2020年に開催されなければこれは幻のペンライトになるのでは!?」と謎のマニア精神を発揮して買ってしまったのでした…。

 

 というわけで、私は現在モーションライブのペンライトを3本所持しております…。幸いにして男性アイドル界隈で流行りのトンチキペンライトではなく、普通のチューブタイプのキンブレなので、適宜改造などして遊ぼうかな…。

 ちなみにこちらのペンライト、Bプロメンバーのカラーが収録されております。確か、メンバーカラーのペンライトはトンチキペンライトの形状でしか出ていなかったと思うので、もしも普通の形状のペンライトでかつBプロカラーのペンライトがほしい方、いらっしゃったらこちら2本までお譲りできますのでお声がけください。(ここで募集すな)

 

 どうでもいい話に尺を使いすぎましたが、そろそろ本題に入りたいと思います。

 

モーションライブとは


 そもそも「モーションライブ」ってなんぞや?という方もいらっしゃるかもしれないので軽く説明しておくと、CGモデルのキャラクターたちが曲に合わせてダンスなどのパフォーマンスをする様子をステージ上の白スクリーンに投影することで、あたかもキャラクターたちが目の前に現れてパフォーマンスしてくれるかのような気分が味わえる、AR(拡張現実)の技術を利用したライブです。

 Bプロが最初にモーションライブを披露したのは、2018年に行われた通称サマライのアンコール内でのことでした。説明するより見たほうが早いのでこちらをどうぞ。

 

youtu.be

 

 ……当時はあまりに突然のことにとにかくびっくりしたのですが、当時から高いクオリティで制作されていますね~。ちなみにこちらには「声優がリアルタイムでアフレコしたものに合わせてCGモデルが動く」というよくわからない変態技術が搭載されています。

 さすがに今回のモーションライブは事前収録した音声を使っていますが、その変態技術はもったいないからもっといろんなことで使ってほしいと思うんだ…。(もしかしてギャラ高くなっちゃってダメですか!?)

 

今回のライブで感じた異常なこだわりについて

 さて、昨今は3Dモデルのキャラクターが歌ったり踊ったりするのが当たり前のようになりつつあり、アイドル系のジャンルであれば必ずと言っていいほどCGのミュージックビデオなどが作られるような時代です。

 しかしながら、「3DCGモデルを用いたライブ」というのはまだそこまで一般的ではないですし、まだまだ改善の余地がたくさんあるなあと感じていました。

 それについては過去にこちらの記事でお話ししているのでご参照くださいませ。

urokonoheya.hatenadiary.com

 

 今回のBプロモーションライブでびっくりしたのが、私が今まで感じていた「3DCGモデルを用いたライブでここを直せばもっとよくなるのになあ」という点を、ことごとく解決してきたところです。

 

CGライブはなぜか背景がない

 私がこれまでの人生で見てきたCGライブは、あんスタ(配信にて)、うたプリVRシアターにて(規模はライブハウス程度))、初音ミク(カラオケ配信映像にて)と、前述のBプロサマライだったのですが、Bプロ以外はなぜか背景がないんですよね。

 ステージに立っているキャラクターたちのバックは、ことごとく黒一色の謎空間なんです。(よくて照明のライトが入る程度)これ、長年の謎なんですけれども…。

 私が知っている中では現状、Bプロだけが背景つきでモーションライブを行っています。サマライの時もそうでしたし、今回のモーションライブにおいてもそうでした。それもバチバチに派手な背景

 私はこの点において非常に感謝しています。やっぱり背景はあった方が現実感があっていいよ!後ろの真っ黒な謎空間is何!?どうしてみんな背景入れない!?

 3Dモデルの後ろに背景を入れるのってそんなに難しい技術なんでしょうか…?それともめっちゃ金がかかるとか…?どちらにせよ、さらっと背景付きでライブをやったBプロってもしかしてすごい…?

 

奥行きへの違和感を解消する別カメラ

 大きな会場では、後方席の見えにくい人のためや、演者のアップの様子を映すために、カメラで撮っている映像を会場のモニターに映す演出がありますよね。

 なんと今回のBプロモーションライブでもその演出が入りました。でもね、普通の人間がやるライブと違って、実際に見えているキャラクターは平面上にいるものなので、ただのアップならともかく別角度からの映像なんて撮れるわけないんですよ。

 つまりね、事前にきっちり用意してきたということです。

 

 

 今回はステージ上に1台、ステージ脇にそれぞれ1台ずつの計3台のモニターがあったんですけど、中央とサイドで流れてる映像が違うんですよね…。いや確かに人間のライブだったらそういう風に流してることが多いけども!CGライブでこれやるんかい!!手間3倍やぞ!?変態か!?(ちなみにあんスタスタライでもサイドモニターはありましたが、私が見た時点のものではステージ上のモーションと同じものを映している形でした。)

 さらに変態なことには、ステージ上の本人たちのモーションとモニター上のモーション、タイムラグがあってちょいズレしてます…。そこまで再現する!?もはや本当に変態としか思えないこだわり。

 モニターに別視点を作ってくれることでありがたいのが、平面だけだと限界がある奥行き感が補正されるという点なんですよね。平面上だけだとどうしても前後の感覚が弱いんです。縦のフォーメーションを組んでも、イマイチ後ろに並んでるように見えなかったりして。技術が進めばいずれはここも解消されてくるのかなとは思っているのですが、現状の解決方法として別視点カメラを用意するというのは本当にかしこいと思う。

 


 ……とまあこんな風に、細部へのこだわりがとにかくすごかった。「REALMOTION LIVE」の名にふさわしく、「現実」感を徹底的に再現してくれようとしていたのだなとひしひしと感じました。それを私は「変態」と呼びます。

 極論言えばステージ上のモーションだけでもライブは成り立つだろうに、そこまで徹底的に演出にこだわってくれたのはもはや「愛」のなせる技だと思います。

 ということで、Bプロモーションライブで素晴らしかったのは「背景」と「別カメラ」の2点!もちろんキャラクターのモーション自体もすごかったのですが、こちらについては正直どのジャンルも同じくらい高いクオリティだなと感じているので、多くは語りません。


MCがおもしろい…だと…

 正直!正直な話ですよ!キャラクター自身のMCって、正直つまんないことが多いと思ってるんですよ…。キャラクターがライブしてるやつでもそうだし、キャストがキャラの曲を歌うスタンダードなライブで、幕間なんかに流れるキャラの掛け合いとか、おもしろいと思ったことがこれまでほとんどなかった…。

 たぶん、そのキャラを壊してはいけないっていう制約があるから、ギャグみたいなことをたくさん言わせるのは難しいんだと思う。結果、来てくれたお客さんに感謝の意を述べるにとどまってしまう…。

 で、今回のBプロモーションライブ、MCパートがあるということで、おっかなびっくりしていたんですが…。

 

 いや想像以上におもしろいな!?

 

 正直、驚きました。私が出演キャラクターのことをそもそも愛しているという贔屓目があるにせよ、今まではそれでも「おもしろい」と思ったことはなかったのに、BプロキャラのMCはおもしろい…!

 声出して笑っちゃうようなシーンがちょこちょこあったんです。(長くなるので詳細は書きませんが、きっとどこかにレポが落ちてると思うのでそちらをお探しください…。)コロナで発声禁止の規定があったのでほんとうにしんどかった。

 

 終わってから、なんでこんなにおもしろかったのかなーと考えたのですが、このジャンル、ツッコミ要員が多いからでは……!?という結論に帰結。
(個人的に思うツッコミ要員は、竜ちゃん、ごうちん、のめたつ、はるぴょんかなあ。ひかるん、釈村、弥勒は状況によって使い分けられるイメージ。)

 

 いろんなアイドルジャンル見てきたけど、なんかボケタイプの子の方が多いよね…。で、ツッコミはグループに1人しかいない…ってこともザラ。ツッコミって貴重だし、ありがたい存在なんだなって今回のMC聞いてつくづく思いました。

 ……彼らは芸人を目指しているのか?????

 

 それから、快エブファンブックの時から注目していたこの方が、今回のMCに1枚噛んでいたようです…。

 

 

 は~ん、鬼才現る……。


座席、前と後ろでどう違うのか?

 私の持論では、「CGライブは後ろの方が現実感が強くて楽しめる」と思っていました。あくまでもスクリーンに投影された映像を見るものなので、あまり前だと「スクリーンに映ってるな~」って感じがわかってしまうのではないかと思っていたからです。これが遠くだったらなんとなく見る感じになって、「本当にそこにいる!」感が強まるかなあと思って…。

 今回は初回がアリーナ4列目という超前方だったのでどんな感じなんだろうとドキドキしていたのですが……

 

 いや、前でも彼らめっちゃいるわ。

 

 この距離でも「そこにいる!」って思えるんですよ…!何がいいのかな…ライティングかな…。3Dモデルに対するライティングが上手な気がします。もはやその空間に存在しているとしか思えない。

 しかも!前だとすごいファンサ食らうんですよ!!私、愛染先生と目合いましたもん!!投げちゅーもらいましたもん!!釈村帝人の「おとなしくしないと食べちゃうよ」を直で被弾しましたもん!!

 

 ひとつ、前方席の難点を挙げるとしたら、「圧倒的に目が足りない」ということです。そこに彼らがいるけど、モニターでアップの顔も見たい、でも、ステージの上にいるそのままの彼らも見たい…!これ、実際の人間のライブと同じ現象ですね。

 というわけで、後方席で見ることの利点は、全体を俯瞰で見ることができるということです。適度にモニターも見える。けど、どんなに小さくても実際の彼らを見たくなっちゃうな~!やっぱりこれも実際の人間のライブと同じだ…。


配信はどうだったのかな?

 結果、「配信で見るしかない!」と思ってしまったわけです。それに配信映像がどのように構成されているのかも気になったので、2日目のモーションライブ終了後に勢い余って配信を1本買ってしまったし、翌日もまだ販売していたのでもう1本買ってしまいました。めちゃくちゃBプロに金落としてるな…感謝してくれ…。

 で、配信映像はというと、ステージとモニターの映像をいい感じにミックスした、普通のライブ配信と変わらない映像になっていました。運営側で画を選んでくれているということなので、目が足りない現象にはならなくていいね。でも、「現地で見たあのシーンが映ってない!」ともどかしく思う場面もあった…。これも実際の人間のライブと同じだな…。

 

円盤は……

 ここまでくると、「円盤で確かめるしかない!」ってなるじゃないですか。なのに…なのに…

 

 円盤化の告知がない(2020/12/6現在)

 

 そんな…そんなのって…。ないよ…って言いたいところだけど、正直あるなと思っていた…。

 なぜなら、あの3周年記念に発売されたCGライブ映像円盤、あれ最初にTHRIVEの映像が公開されたのが2017年の3月だったんですが、最終的に円盤化されたのが2018年10月のことで、1年以上の歳月が費やされたからです…。あれは3周年記念の告知で発表になっていましたね。

 なので、このライブが円盤になるとして、それは6周年記念の材料として取っておいてるとしても全然驚かない。

 

 円盤化しない……のは悲しいな。それに、正直盤で売らないで、収益回収できるのかな…?って余計なことを考えてしまう。

 

 あと他ジャンルで見られる活用方法としては、

・カラオケの期間限定配信映像
・各種有料動画配信サイトでの配信

 なんかがあるね!どれも円盤は発売した上でやってることだけど…。

 

 とりあえず12月のガンダーラでなんかないかなあと薄く期待します。いや、このジャンルに対してはいつも諦めの気持ちで臨んでいるので、多くは望みません…。

 

 できたら円盤発売の上、YouTubeでダイジェスト版無料公開してくれるとうれしい。他ジャンルのみんなにも宣伝したいので。


まとめ

 いや~、技術の進歩はすごいな!(こなみ)

 広い箱でCGライブ見るのは初めてだったんですが、想像以上によかったのでまたやってほしいです!「B-PROJECT REALMOTION LIVE 2020」って言うなら、2021や2022があってもよくない!?

 

 そういえば、セトリが割と最近の楽曲に寄っていたので、どうやらBプロの世界では声優のライブもモーションライブも一続きの世界として繋がっているようです。(昔の曲はもう声優のライブでやってるので少なめってことです。)(愛染が「Welcome to the GLORIA!」のことを「THRIVEライブで初披露した時から評判がよかった」という言い方をしていたので、同じ世界線なんだろうな。)

 でも初期の曲も彼らのダンスで見たいので、ぜひぜひまたやってほしい~!サマライでもちょっとやったけどさあ~、他の曲も見たいよ!

 そういえばBプロのダンスは「すべて(ほぼ)共通」なので、舞台でのダンス、声優のライブでのバックダンサーさんのダンス、モーションライブのダンスはどれもほぼ同じ振りになっています。ちょーっとだけ変えてるところもあるので、それに気づくとニヤリとしてしまう。いや~、メディアミックスってこういうことなんだね…。

 

 セトリとかはきっと誰かがどっかに載せてると思うのでそっちを見てください!いや~、本当に楽しかった!!(スラライの記憶が吹っ飛ぶぐらいに楽しかった)(そして正直今はスパノバでモーションライブのことが吹っ飛んでいる)(きっと記憶の容量が小さいので供給過多だと困るんだよな…)


 Bプロモーションライブの感想なので「Bプロモーションライブすごかった!」に偏ってしまったんですが、他ジャンルでも素晴らしいCGライブがあることは知っています。音楽が生演奏だったり、ダンサーさんがいたりと、それぞれがいろんな工夫をしていることも見聞きしています。だから、いろんなジャンルのアイデアを切磋琢磨させて、2次元アイドル業界全体でCGライブがもっともっと発展していけばいいなあ~…と思います。
 これ、この技術が当たり前になったら、私がうっすら夢見ている「2次元アイドルによるフェス」を開催するのも夢ではないのでは…!?なんてね。

 

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